
「ぬ」と「ね」の識別について解説します。 「ぬ」と「ね」の識別 「ぬ」の例 ⑴ 文をひろげて、見ぬ世の人の人を友とするぞ 〔徒然草〕 ⑵ 風も吹きぬべし 〔土佐日記〕 活用語(動詞や助動詞、形容詞、形容動詞)の後に「ぬ」という語が続いている場合、その「ぬ」は『完了・強意』の助動詞「ぬ」の終止形である可能性と『打消』の助動詞「ず」の連体形である可能性の2つ可能性が考えられます。 「ね」の例 ⑴ 風波やまねば、なほ同じ所にあり 〔土佐日記〕 ⑵ 馬率(ゐ)て参りね 〔堤中納言物語〕 また、同様に、活...